本編
留「ふー…一通り見終わったけど、これからどうする?」
二「掃除と家具の新調と…あと壁紙も張り替えなきゃいけないわね。
それに広告の用意もだわ」
留「色々大変だな…あ、ちょっと待って」
二「?」
留「その前にやる事あるわ。すっごい大事な事」
🐇
留「ここか…」
(水縹さんの家…今は妹さんが一人暮らしなんだよね…。
…何であんな事に…って言っても、あの火車に喧嘩売った水縹さんが悪いんだけど)
♪
留「…インターホン鳴らしても反応無いし。
…って開いてんじゃん。嘘でしょ、無防備過ぎ…。失礼しま~すっと」
新「………」
留「…あ、居た」
新「………」
留(えー…表札に書いてあった名前は、白群、浅葱、水縹、新橋…。
上二つが両親だとすると、順番的に妹は新橋ちゃん、で良いんだよね)
「えーと…新橋ちゃん、ですよね」
新「………」
留「あのー、聞いてる?アタシ、水縹さんと同じ隊に所属してた留紺って言うんですけど…。
…そんな下着姿じゃ風邪引くよ」
新「えっ…ふええええっ!?
家に知らないヒトが居るっ!!すみません殺さないで下さい!私貴方の恨み買った覚えなんて無いんですけど!!」
留「いや、殺しはせんよ…とりあえず電気点けて良いかな。
暗い部屋でパソコンの画面ばっか見てると頭痛くなるでしょ」
新「はっ…はいぃ!!ス、スイッチはドアのすぐ横です!!!」
留「うんまあ、大体の建物はそんな感じだよね。よっこらせッ…と」
新「すみませんっ、今何かお菓子とか飲み物とか…あ!その前にお風呂入って来ます!!
昨日入ったばっかりですけど、念の為もう一回身体洗ってきます!!!
いやその前にパソコンと液タブの電源切らないと…」
留「いや気にしないで。アタシは気にならないから。
えー…さっきも言った通り、アタシは水縹さんの隊の後輩で、貴方の様子を見に来た感じなんだけど。
ごめんね勝手に入っちゃって。インターホン鳴らしても無反応だし、玄関の鍵も開いてて…」
新「え?ああ、お姉ちゃんの知り合いの人なんだ…ごめんなさい、今親居なくて…」
留(親御さんもう亡くなってんじゃなかったか…アタシのように)
「ああうん。分かった。
ところでさ、新橋ちゃん、何て言うかその…生活、出来てる?」
新「え」
留「ご飯ちゃんと食べてる?あと光熱費とか水道代とか大丈夫?」
新「光熱費とかって…これの事ですか?書類が届いてるんですけど…。
今までお姉ちゃんが遠くから払ってくれてたから全然解んなくて…」
留「あー、そっかあ。…ってこの紙来たの2週間以上前じゃん!後で一緒に払いに行こうな!
でさ、大丈夫かな?生活。今日はよければアタシの所に来ないかって誘いに来たんだけど」
新「留紺さんのおうち…?」
メモ
この時新橋は人間でいう小学生くらいの年齢ですね。
姉の水縹とは大分歳が離れています。
水縹が居ない間、姉が振り込んでくれる生活費でずっと一人暮らし状態だったので家事は一通り出来そうですが。
天涯孤独の11歳の子供が治安の良くない獄兎都市で生きて行けるとは思えないですねー。
そういえば死んだ地獄の妖怪はどこに行くのでしょう?
真っ直ぐ十王の所に行くのかな?妖獣なので裁判すっとばして畜生道送り?
日記
猫さん!
いつも寝転がってる写真じゃつまらないので、今回はおやつを食べている所を撮って見ました!
サビ猫は凄いですね。
一度ハマると癖になって他の模様の猫が一切目に入らなくなりますよー。