深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

人の家

本編

ほ「はーい。どちら様ですかー」

絵・音「………」
ほ「…どちら様で?」
み「お、音海と絵茉」
音「みなこ、その女誰?」
み「じ、地獄での友達…ほまれってんだ」
音「あっそう、ほまれさんね」
絵「あれ?音海ちゃん?」
ほ「あ、もしかしてみなこを迎えに来た感じで?」
音「そうです」

絵「みなこの事、探せる?」
音「探せるよ。みなこにはGPS仕込んでるから」
絵「へ、へえ~。じゃあ早速探そっか」
音「うん。…うん?」
絵「どしたの?」
音「何これ…寿霊市のマンション?」
絵「???」

音「勝手に知らない女の家に行ってるなんて思わなかったよみなこ?
  貴方と契約したのは私でしょ?」
み「違う!連れ込まれたんだ!」
ほ「いやお前マック買ったげるって言ったらホイホイ付いてきたよな?」
み「た、確かにそれはそうだ!」
絵「あ、貴方はさっきの」
イ「さ、さっきぶりです。イザベラと申します。
  この節は…えーと、町全体にご迷惑おかけしました」
絵「は、はい。わ、私は絵茉って言います、宜しくお願いしますー」
イ「で、これはどういう状況なんでしょ。
  私はあの天使に猫を飼うための設備を教授しに来たはずが…」
絵「天使?じゃあ何でみなことつるんでるんだろ?
  アイツ地獄の悪魔なのに」
イ「そうなの…?」

み「そりゃそうだぞ。だってコイツ、悪魔に近づきすぎて天界から追放された状態なんだからな」
ほ「上司から現世で善行積んでその羽直して来なさい!って言われて来たけど、まあ積むわけないからさ。
  とりあえず、拠点確保。で、みなこ見つけたから連れて来た」
み「私はマックで別れると思ったんだよ!」
音「そう言う事か―。ならいいや」
み「いいんかい!」
音「で、ほまれさん、みなこはうちのペットなんで、連れて帰ってもいいですか」
ほ「ペットだって言うなら仕方ないね。人のペットを取ったら泥棒だもんな。
  もう夜遅いから気を付けて帰りな~」
み(ホッ)
音「は~い」
絵「ちょっと待ってみなこってペットなの!?
  音海ちゃん!!!」

英「ねえ莉菴ちゃん」
莉「どうした英莉ちゃん」
英「お盆になったら今年こそ実家に帰ろうよー。あと今日も泊まって行って」
莉「帰らないって。あと何日泊まらす気だ」
英「エレクトラもきょうだいと一緒にいれて喜んでるよー。
  あと川合かわいさんと粒岡つぶおかさんに言われてんだよね、猫ちゃん達の写真送って下さーいって」
莉「誰だ…」
英「閃光院さんちの使用人みたいな」
莉「みたいなってなんだみたいなって」
英「いや何か女装してたりするし、川合さんは」

メモ

今回は以上です。
エレクトラは莉菴が飼ってる猫。
閃光院さんちで飼ってるプレイオネという猫が7匹産んだので、猫屋敷姉妹が引き取った。
エレクトラ以外の6匹は全部英莉が無駄にデカい家で飼っている。
英莉が6匹の名前と顔をしっかり把握出来ているかは果たして謎である。

猫屋敷姉妹や閃光院家は最早NNNのエージェントの従順な下僕なのだ…。

*次回予告
猫屋敷姉妹の話。

日記

猫さんは今日も元気です。
以上です。
今日は平和でした。
でも明日は不安。