深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。創作物と日記のような物。

体の表面と心の中

本編

*前回までのあらすじ
思い出話をするめごかと昴。
一方彩枦は命に解剖されていた。

命「彩枦さんは宇宙人なんでしたね。
  地球の人間と、彩枦さん達は何か違いとかあります?」
彩「体の違いはねえんじゃねーかなー。文化の違いはあるんだけど。
  他の星には髪の長さを自由に操れる謎能力を持っている人間がいたりするらしいよ」
命「宇宙って広いんですね!」
彩「だな。ワタシはこのアメトリンを使ってこの星に来たんで、母星と地球の距離は知らない」
命「星と星を移動する事も出来るんですかうぎゃあ!し、心臓が止まってる!!!」
彩「出来るよ。心臓は…気にすんな」
命「えー…わ、分かりました。彩枦さんの星の人は、心臓が重要じゃない…と」
彩「いや心臓はちゃんと重要なんだ。ワタシが色々特殊なんで。体質が、ネ」

命「ふう…終了でーす。
  あっもう縫い傷が消えてる!糸も無くなってる!」
彩「傷はすぐ跡も残らず消えるんだ。ワタシの再生能力は凄いから」
命「ホントに凄いですよ。もう訳わかんないです」
彩「みこっちゃん、今何時?」
命「10時です」
彩「5時間近くも経ってたのかー。よし、良い時間だしそろそろ帰るわ。
  スノドロどこに居るか分かる?」
命「解剖始める前にめごかさん達と一緒に居るの見ましたよ。
  今も多分そこに居ます」
彩「さんきゅ。じゃ、また」
命「はい。また今度」


命「昴さん、ちょっといいですかー」
昴「どうした?」
め「あー眠」
命「さっき彩枦さんを解剖してた時の事なんですけど」
昴「うん」
命「彩枦さんの魂がありまして」
昴「うんうん」
命「何か変なものがへばり付いてたって言うか、一体化かなあ、あれ?」
昴「あー…。…彩枦の魂はな、変なモノと融合してるんだよ」
命「変なモノって?」
昴「妖怪って、人間の体に憑依する物なんだけど…彩枦の魂には、妖怪っぽい何かが取り憑いてるんだよ。
  それが何なのかは分からない」
命「そう…なんですか…」
昴「アイツの再生能力もそれに由来してる可能性がある」
め「あー眠。昴ちゃんも超不死身だよね。首が取れても次の瞬間には元通りだよね」
昴「昔妖怪の肉を食べたからな」
め「ちなみに私の再生力は普通。昔は凄かったけど。じゃ」
昴「とにかくアイツの体は主に頭が可笑しいからあんまり深く考えない方が良い」
命「わ、分かりました」

メモ

今回は以上です。
彩枦の体は謎です。

メ「妖怪の怪我ってのはね、欠損や骨折なんかの大怪我程すぐ治るけど、逆に擦りむいたとか、虫に刺されたみたいな小さい怪我は人間よりちょっと早い、ぐらいの速度で治るのよ。
  覚えときな」
命「はあい」

だそうです。

日記

今はチョコを食べています。
従兄弟からのおみやげと、祖父が貰って来たゴディバ(どっちも箱入り)。
前者は滅茶苦茶上手い。ビックリするほど上手い。
後者もラングドシャがメッチャ上手い。
やっぱチョコ菓子って美味しいですねー。
チョコ嫌いの母から普通にチョコが好きな姉と私が産まれています。

あと雪が凄い。
窓の外が真っ白です。屋根にも分かりやすく雪が降り積もっている。