本編
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彩「しゃーねーちょっと待ってて!準備して来る!」
命「…い、彩枦さん」
彩「あごめん!まだ話続く?」
命「いえ違うんですけど、さっきからこの部屋の扉の前に立ってる人がいます…」
彩「まさか…」
命「一緒にお医者さんに怒られましょう」
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彩「あー死ぬかと思った~。死なないけど。
あの毒持ち医者がよー…。
ばるさーん、めごかちゃーん、ついでにスノドロ―」
ス「あ、彩枦おかえり。収穫はどんなもん?」
彩「みこっちゃんの過去の事は1から10まで聞き出せたわよー。
てか廃村で楽しくお茶会すなや!」
め「やる事無かったから…」
彩「私も混ぜろ私も!羨ましい!」
昴「お前が好きなピーナッツ煎餅残ってるぞ」
彩「わーいやったぜ!」
昴「でもお前はこの前能力使って盗み食いしたから無しって事で」
彩「許して下さい!許してくれたら何でもしますから!」
昴「そういうのいいから。命の事を教えてくれ」
彩「ああ、そう、そうね。えーと、とりあえず伊野紙歌町に皆来て!」
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彩「えー、こちらがみこっちゃん…いえ椿堂命さんです」
命「よ、宜しくお願いします」
彩「こちらがめごかさん、昴さん、スノードロップさんですね。
そして私の事は彩枦さんとお呼びなさい」
命「も、元々そう呼んでますよ」
彩「そうだったわ。
とりまみこっちゃん、さっきの話、この専門家3人にも出来る?」
命「分かりました」
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命「以上です。ど、どうでしょう」
め「この国の神様って、本当に800万どころじゃなく無数にいるから、神様全員に知れ渡るって事は無いと思います」
ス「お母さんが持ってた病気に秘密があると思います」
彩「小中学生が国語の授業で書く感想かよ」
命「貴重なご意見ありがとうございます」
昴「私達が気になったポイントは命の母親の病気の事、赤い動物の事、命が今人間じゃない何かになっている事だな」
彩「ちなみにワタシはよくこんなしっかり覚えてんなって思ってるよ」
昴「よしまずは森の畜生共の事…」
命「畜生!?!?」
め「森ってあの雑木林の事?」
命「その雑木林が神社の周りの物なら、そうだと思います」
昴「じゃあ同じ物と仮定して。私達は特に見かけなかったよな、赤い動物」
命「皆どっかに行っちゃったんでしょうね」
め「私思ったんだけど、その動物とみこっちゃんは、同じモノだと思うよ。
皆丹心さんの眷属」
彩「つまりはみこっちゃんが丹心さんの眷属ってコトね」
め「うん。みこっちゃんは髪が後天的に赤くなったんでしょ?
ずっと丹心さんと一緒に居たから赤くなったって、その動物達と同じじゃん」
命「…!確かに!」
ス「命が例の良く知らん神様から逃げたくなったのは、眷属として、主を失った事で”散り散り”になったからかも知れないって事だね」
命「じゃあ私がどれだけ丹心さまの事を想ってても信仰にならないよって言うのは…」
昴「眷属は実質主と同一の存在、みたいな所があるから、信仰としてカウントされないという事か」
メモ
今回は以上です。
神職の昴はともかく、アホのめごかと動物霊のスノドロには罰当たりと言う感覚は無さそうです。
彩枦は一応神への信仰心はあるけど、あくまで母星の神様へのものなので、地球の神様はナメてかかる。