本編
彩「もう駄目だ、コイツ絶対起きない!
スノドロ手伝って、大先生をウチに運ぶ」
ス「うん、分かった。ここにずっといると人目に付くもんね」
彩「ワタシが担ぐか、スノドロが氷の担架を作るか」
ス「その必要は無いよ。ほらっ」
彩「おお、スノドロ、地味に怪力だね。じゃ、ワタシがアメトリンでワームホール作るからちょっと待ってな」
ス「人間含む色んな霊を取り込んでるから、その分の力は出るよっと」
彩「出来たよ、うちのソファーに繋がるワームホール。さ、大先生をぶち込んで」
ス「うい」
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ス「祈莉先生全然起きないじゃねーか」
彩「スノドロ、うちにスタンガンあったよな?ハンコ型のやつ」
ス「あれなら命にあげたよ」
彩「勝手にあげるな!ま、みこっちゃんならいいや」
ス「で、どうやって起こす?」
彩「は、腹パン…とか?」
ス「ぼ、暴力的な手段は止めよう…」
彩「そうだよな。間違っても大恩人にする事じゃねえ」
ス「この人放っといたら永遠に起きなさそうな雰囲気あるよ」
彩「何かワタシも眠くなって来たなー。スノドロ、大先生見てて。ワタシ寝る」
ス「えー。仕方ないな。良いよ」
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彩「…あ、ヤベ。寝すぎて朝になってんじゃん。とりあえずご飯食べるか」
祈「彩枦、キッチンちゃんと掃除しなよ。埃凄いよ」
彩「だって基本そこの電子レンジと湯沸し器しか使わんし」
ス「今の状況にツッコめよ!」
彩「え?あー、んーと…。だ、大先生が起きてるじゃん!」
祈「スクランブルエッグ出来たよー」
ス「わーい」
祈「ちゃんと歯磨き出来たら後でねるねるねるねあげるよ」
ス「やったー!ねるねるねるね大好き!」
彩「何だコイツら。もしかしてワタシの分もあったり?
というかその言葉…スノドロがねるねるねるねガチ勢だと分かっての事なのか…!?」
祈「オムレツ作ってやったよー。冷蔵庫に卵だけは沢山あったんで」
彩「いやーありがてー。あれ、うちにケチャップ無かったっけ」
ス「無いよ。うちにある調味料はアジシオと醤油くらいだよ」
祈「赤いモノが詰まったペットボトルならあったよ?あれ何?」
彩「けけ、献血…」
祈「?」
彩「いや、酸化して赤くなっためんつゆ(適当)…」
祈「めんつゆってあんな色になるんだー。血みたいだなって思ったんだけど」
彩「れ、れれれ冷蔵庫に血を保管なんて吸血鬼でもしませんて」
祈「???
ま、いいや。とっとと食べちゃいな」
彩「あい。あっ美味っ美味しい」
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祈「羽ば~たく~勇気は素~敵~♪
ピュ~ア~な~パワーで~ピ~ン~チ~に~パ~ンチ~♪」
彩「何とかバレずに済んだっぽい」
ス「めんつゆは流石に無理ありすぎだと思ったけど…魔界にめんつゆが無くて良かったね…」
彩「大先生、こっちの料理はばるさんが作った後しか見た事無いっぽいからね」
ス「血の池地獄から汲んで来た血なんて絶対超絶怪しまれるもんね」
彩「ワタシらにとっては重要アイテムだからね」
ス「大事なのは彩枦だけでしょ。というか何でうちってあんなに卵余ってるんだっけ…」
彩「この前の福引で当たった。卵3パック。ワタシが当てた」
ス「そうだっけ。あ、だから命が作るうどんは途中からいつも月見うどんだったのか」
彩「そうだぜ。ワタシはみこっちゃんの月見うどんを見て卵の事を思い出した」
ス「えっ」
メモ
今回は以上です。
多分彩枦が寝ている間に
祈「キッチン借りて良い?」
ス「良いよー」
祈「冷蔵庫開けても良い?」
ス「良いよー」
的な会話が交わされたと思われます。