深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

幽霊

本編

*前回までのあらすじ
夏祭り後。


ラジオ『続いてはラジオネーム「でかい魚こわっハムスター」さんのお便りでーす。
    「最近人間の姉が妖怪じみてきている気がします。どうすればいいですか?」
    うーん。この町では人間が妖怪になるのは珍しくも無い事なので、そこまで気にしなくても良いと思いまーす。
    妹さん?弟さん?どっちか解らないけど、暖かく見守ってあげましょー』
音「駄目だこのラジオ。もう二度と葉書送んねー」
絵「え?音海ちゃんが出したの?今の」
音「うん」
絵「な、何で?私何か可笑しい?」
音「結構可笑しいよ、ね、みなこ」
み「あ?全然聞いて無かった。絵茉、音海、パリパリアイス食おうぜ」
絵「というかこのラジオ何?」
音「何ってこの町のラジオ番組だけど。ことりさんがいっつも聴いてる」
み「というかお前ら、だらけてないで夏休みの宿題だの亡霊心理学の勉強だのしろよ」
絵「あー…夏祭りのせいで完全に忘れてた。アイス食べ終わったらやらなきゃ」
音「夏休み課題なんてサボってなんぼだと思うよ」
み「正気かよ音海、お前受験生だろ」

イ「何で私この人の家にいるんだろ…。テディベア持参して」
ほ「今ってお盆なんだよね?」
イ「え?知らない。アメリカにobonなんて無いよ」
ほ「何かハロウィンみたいな感じらしいよ」
イ「へ~家をホラー風に飾り付けるのか。
  そういやほまれさん…ちゃん?はどこの国出身なの?名前的に日本?」
ほ「出身地は雲の上の展開だから私に国籍とか無いんだ」
イ「えっ!?無国籍?不法滞在?まあその辺の法律の事は後でお兄ちゃんに聞こ」
ほ「こっちは上司からこんな手紙が来てめんどくせーなーって感じで」
イ「へ~どんな内容?」
ほ「いやぁ、真面目に働け!このロクデナシ!普段何してんの?って内容」
イ「実際何してるの?」
ほ「悪魔やら妖怪と戯れてるかな」
イ「不良天使過ぎる…」
ほ「善行を積めば翼が元に戻って天界に帰れるって言われてもさあ、嫌なんだよ。
  天界って階級とかキツくて窮屈なんだよねー。地獄や現世の方が緩くて良い」
イ「むしろ階級制度とかで縛っとかないとめちゃくちゃやらかすタイプじゃんこの人…」
ほ「あ。みなこって悪魔を見たら即私に連絡して。これ電話番号とメールアドレス」
イ「は、はい…」

雪「…ふがっ。ん…?ここは…?」
メ「おはよう、患者さん。ここはみずは町病院の地下病棟よ」
雪「えっ!?何で!?というか牢獄じゃねーか」
メ「これ、アンタの診察券ね」
雪「あれ?保険証は?」
メ「無かったわよ」
雪「あ、人間じゃないから無いんだった。ところで、何で私病院に居るの?」
メ「生牡蠣に当たってぶっ倒れたってキョンシーがウチに来たのよ」
雪「へー、運んでくれたの花琳ちゃんかなー。で、何で地下牢獄に?」
メ「だから病棟だって。このお盆休みの間暇だから話し相手を一人確保しようと思ってたのよ」
雪「ファッ!?何言ってんだ!?解放しろここから!今すぐ!
  私は師匠の下に帰る!帰省してやる!」
メ「部屋の中にドライバーとか脱出に使えそうな物色々仕込んでやったから、出たいならそれでも使って出てみなさい。
  ちなみにキョンシーは待合室で呑気に漫画読んでるわよ」

メモ

今回は以上です。
みずは町は今お盆休み期間です。
イベントってのはあっさり終わるもんです。
各自夏祭りの余韻を大して引き摺らずに楽しくやってる事でしょう。

日記

いやーポケモンバイオレット楽しいですねー。
パーティに入れてたパモットをカイデン(今はタイカイデン)と入れ替えました。
イカイデンの見た目が好みでな…ごめんパモット…ボックスの中でゆっくりしててくれ…。
クリア後とかにパーモットに進化させてやるからな!

その他、今思ったこと。
親しくない人と文章(リプライ)のやりとりする時、緊張しすぎて文章の日本語が滅茶苦茶になってしまうのをどうにかしたい…。
推敲は一応してるけどどうしても可笑しくなるのです。