深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

異変

本編

↓今回だけ(多分)の扉絵

隣「ちょっと冷泉さん!?見てよこの身体!」
彩「あちこちがカビみたいに黒ずんでますね」
隣「そうよ!これは病気よ!またアンタが何かやらかしたんじゃないの!?」
彩「そんなそんな…ウチに隣家にまで被害を及ぼす化学兵器があるみたいに」
隣「実際にありそうだから言ってるんでしょ!?」
彩「まあまあ、ウチのスノドロに伝染ったら迷惑なのでお帰り願えます?あの世に」

彩「スノドロ~。またお隣に住み憑いとる奴が難癖付けて来たよ~」
ス「また?イロロ目ェ付けられちゃったんじゃない?」
彩「霊に好かれても基本良い事ないしさー。変な病気持ってるっぽかったから無理矢理追い返したよ」
ス「え?霊って体が無い訳だから、病気と無縁の筈だけど…」
彩「あ、そっか…」
命「ビクッ」
彩「みこっちゃん?」
命「い、いえ、何でも無いです」
彩「ならいいんだけど。みこっちゃんって」
命「?」
彩「ワタシ達と会う前って、どんな感じだったの?」
命「そ、それはちょっと…ひ、秘密…」
彩「じゃあワタシの過去開示する。
  今から50年以上前、異星から飛来したワタシはスノドロと出会い、二人して吸血鬼に苦しめられる人々を目の当たりにし―――」
命「目の当たりにし…!?」
彩「た訳ではない」
命「えぇ…。何だぁ。期待して損した…」
ス「実際は不死身体質と相性が良かったのと、割が良かったからだから」
彩「という事で、みこっちゃんの事も聞かせてくれねえかな」
命「………。
  ごめんなさい。言いたくないです。
  とても人に言える事じゃないし、言ったら全員に拒絶される…拒絶された先にも後ろにも何も無い…。
  帰る故郷も残って無いんです」
彩「…そう、なら今は無理しなくても良いよ。ごめんね」
ス「辛いなら今は無理に思い出さなくて良いからね」
彩「(やっぱり闇深そうね~)」
ス「(過去を本人の口から語って貰うのは無理そうだね)」

彩「つーことで、みこっちゃんは過去を頑なに秘匿している」
め「なるほど。神様を怖がってる理由も分かんなかった?」
彩「分からんかった」
昴「うーん…なら、その故郷の地名だけでも。
  もしかしたら、その故郷で神仏に関するトラウマを負ったのかもしれない」
彩「分かった了解」
ス「彩枦、あのお隣さんの事」
彩「あ」
め「お隣さん?あ、分かった、何かトラブル起こしたんでしょ~」
彩「いや~違うよ、少なくともワタシ視点では…。
  何か全身に黒カビみたいなの生やした状態で朝っぱらから怒鳴り込まれてさぁ」
昴「何だそれ」
彩「あ、ちなみにソイツは幽霊だから」
ス「なのに病気とか言ってたんだよね」
め「幽霊が病気って普通無いよね。何だろ、呪いみたいなもん?」
昴「…命が来る前に同じことはあったか?」
彩「んー…。ワタシの覚えてる限りでは、無い。スノドロはどう?」
ス「無かった筈。でも別に命が来てから変な現象がよく起きるようになった訳じゃないし…。
  最近うちにやたら霊が集まって来たんでまとめて追い出したけど」
彩「あ、でも霊の大量発生は今まで無かったよね」
ス「じゃあやっぱ命のせい?」
昴「実害が出ているようだが、一応まだ経過観察、と言う事で…。
  正直、今の情報量じゃどうしようもない。
  でもいい加減積極的に命の事を探って欲しい。
  彼女の事を詳しく知る奴が居ない以上、本人の口から吐かせるしかない」
彩「りょーかい。じゃ、出身地の名前だけでも探って帰って来るよ」

メモ

今回は以上です。
彩枦は横須賀市()と伊野紙歌町を行き来して大変そうですね(適当)。
アメトリン様様です。
スノドロは幽霊なのであのお隣さんに絶対に近づけませんね。
彩枦はあんまり命のせいだと思いたくない気持ちと、ぶっちゃけ命が原因でもおかしくないなーと思う気持ちがある。
前者3:後者7。

日記

明日から中間テストだー!嫌だー!!!!
英語が特に嫌だー!リスニング聴き取れないし英文書くの苦手!!!

猫さんに触ろうとしたらブチギレられて引っかかれました。
今日のシャー数、合計7。しつこかったね、ごめんね。