本編
昴「だー!祈莉が当たり前のように居なくなった!」
め「魔界鏡がバキバキに割れてる!」
ク「ーーー!!!」
め「えー!?祈莉ちゃんが何も言わずに魔界に帰った!?
この鏡を通って?あっこの鏡で魔界と行き来出来るのは本当だったんだ」
昴「一応書置きは残してるとは言え…何か一言言えよ…!」
『親愛なる昴とめごかへ
刑期が終わったので魔界に帰ります。やる事が沢山あるので何も言わずに帰る形になってしまいました。
ごめんなさい。 向松祈莉
PS.鏡は危険だから触らんといて!!!』
昴「ムカつく。…何が親友だバカタレ。
ご丁寧に注意書きもしやがって…」
め「昴ちゃん!しかもあの子、アメトリン置いてってるよ!」
昴「はあ~?もう意味わかんねーよっ」
△
昴「いつの間にか一軒家が町になってんじゃねーか」
め「住人が増えるたび結界も広がるね、自動で」
昴「このまま百花山を覆う程拡大してくれると嬉しいな。
百花山が町の中に入ったらこの鏡―――ミズハノメを祀った神社をおったてるんだ」
め「昴ちゃんって野望とか抱くタイプだったんだ。
そういえばこの町の名前とかどうする?雲外鏡ちゃんに訊かれたんだけどー」
昴「んー。付けるとしたら、祈莉の事も意識した名前にしたいな」
め「じゃあ『いのしか町』は?」
昴「猪鹿蝶どっから出て来た」
め「いやほら、『いの』り、『し』きめご『か』、や『ちよ』すばるってコトで。
三人の名前が入ってるよ」
昴「なるほどな。それ採用」
▲
め「という感じで、それ以降は私と昴ちゃんは二人+αで仲良く暮らしてたんだ。
いつの間にかやたらと大きい結界に囲まれた一軒の家は、森に寄り付く社会からあぶれた妖怪が住み着く町になった」
彩「で、伊野紙歌町が出来上がったと」
め「うん。あとこの時期にサファイア失くした。
仕方ないので昴ちゃんの本読んで妖術覚えたんだよー。
それでね、アメトリンは私が作ったガラスケースに保管してたんだけど、今から20年くらい前かな、ある日いきなり消えて」
彩「しれっと波乱万丈なのやめろ。
それでああ、アメトリンはワタシの手に渡ったってことか」
め「そうだね。それで、私と昴ちゃんが、今日は祈莉ちゃんが居なくなった日だな~とか思ってたら」
彩「命日みたいな覚え方してんなあ」
め「ある日彩枦ちゃんが来たんだよ」
メモ
今回は以上です。
*伊野紙歌町の管理について
・町長:町を回す。大変。苦労人。休み無し。
・副町長:結界管理担当。ぱっと見無職に見える。
ここで主人公(彩枦)の周りからの評価。
猫屋敷英莉「気が合う!親友!何があってもゲラゲラ笑ってるよ」
猫屋敷莉菴「姉の友達。ロクでもないノーパン」
頓宮メアリ「一緒に居ると頭可笑しくなるわ」
識めごか「生きてるのか死んでるのか解らないよねー」
八千代昴「頑張りは認めるが信用出来ない」
椿堂命「(恩人と思いつつ)この人が何考えてるか理解出来る様になったら一巻の終わりです」
向松祈莉「フッ…おもしれー女!」
こんなんですが彼女は嫌われている訳ではないのです。
日記
バニラヨーグルトうめーーーーーーー!!!