深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

緊張する

本編

*前回までのあらすじ
伊野紙歌町で皆と交流した。

彩「いや~大先生と会うの何年ぶりだろ~~~緊張する~~~心臓やばっ、体温上がりまくり」
ス「落ち着きなよ。体温上げすぎると融けるよ」
彩「そうかな~~~汗やばい~~~あー何かヌルヌルしてきた~~~」
ス「どんだけ脂汗かいてんだ」
彩「汗凍らせてくれや」
ス「凍死しちゃうからダメ」
彩「いや~、数年前の事思い出しちゃうな~」

彩「そげぶっ!」
ス「イロロ―!」
彩「あーん左目取れちゃった!」
ス「探すよ!」
祈「目玉落としましたよー」

彩「ありがとうございますー」
祈「大丈夫?目から凄い出血してるけど」
彩「大丈夫ですー、目は嵌め直せば治ります、ほら!」
祈「便利な体質だね…ん?」
彩「へ?」
祈「君、そのヘアピン…」
彩「コレですか?昔ワタシの所にいきなり現れた謎の宝石なんですよー、ホラ、ハンマーに変形する」
祈「…だろうな、それは私の発明品だから」
彩「お姉さんの発明品?」
祈「それはジェムワンドの一つ、アメトリン。空間を自在に弄る魔法を使える」
彩「魔法だったんスか、これ。ジェムワンド?」
祈「名前の通り、宝石で出来た魔法のステッキ。それ以外にも沢山作ってるよ。
  それ、実は自分用に作った奴なんだけど、もっと重要なステッキが出来たから、他の誰かに譲る事にしたんだ」
彩「それが何で宇宙人のワタシの所に来るんです?」
祈「それは貴方が母星から猛烈に逃れたがっていたからかな」
彩「ほへえー」
祈「ちなみにアメトリンには、他の星の大気と重力に適応出来る様になる効果もあるよ」
彩「すげえ!」
祈「アメトリンはアブノーマルと言って、使用者の体力を魔力に変換するタイプだから使い過ぎには気を付けてねー」
彩「はいはーい了解でーす」

彩「いのしか町?」
祈「そう、この森の奥にあるんだよ!
  訳アリの妖怪や強すぎる者の集まる町」
彩「へーじゃあうちらは後者かー。この結界は…」
ス「アメトリンで作れる結界に似てる?」
祈「そうそう!その結界の基盤を作ったのは私。
  一緒に結界を作っためごかと昴がこの町を管理してるからー、町に入ったらまずその二人を探してね」
彩「何かわからんけど、了解です」
祈「私はここでー」
ス「お世話になりましたー」

彩「って感じだったわねー。
  しかしもう3分か~緊張する~あっ腕もげた!」
ス「力込めて自分の腕握るからからだよ」
彩「あっ4分になった」
ス「落ち着こうよ」
彩「5分になるまで残り28秒」
ス「半端な数字!」
彩「20………3…2…1!5分になった!」

彩「誰も来ない!何故!why!」
ス「きっかりに来いって言ってたし、5分丁度にここに来なきゃ駄目だったのかも…」
彩「祈莉大先生がそんな細かい事するか~?
  あー、そこのベンチで座って待つかってオイ!大先生!何でアンタそこで寝てるんだよ!」
祈「ぐーすかぴーすかこーすか」
彩「クソッどういうコトだ!あのー!ちょっと、大先生!起きて!起きろよ!」
祈「すぴー」
ス「ちょっと体内の血液を針状に凍らせてみる」
彩「死ぬだろ!止めろ!」
ス「仕方ないからミニ氷柱でうなじツンツンしてみる」
祈「はぁ~針供養の音~…」
彩「くッ、呑気に寝言言ってやがる、全然効いて無い!」

メモ

今回は以上です。
祈莉関連の用語 予習。

・魔界
祈莉の故郷。魔法の世界。
魔界に住む人間は魔界人と呼ばれ、体内に魔力を蓄積する事が出来る。

・魔力
魔法を使う為に必要な精神エネルギー。
魔界の空気に豊富に含まれており、呼吸によって魔界人の体内に蓄積される。
最近尽きそうで困っているらしい。

・魔力バッテリー
魔界の特異体質を持つ技術者が開発したマジックアイテム。
魔力で動く物(家電とか)に使う。
限られたルートによって現世にも流通している。

魔界人以外が魔界の魔法を使うと、『何か』に刺激を与えるそうです。

日記

今日は学校が一日休みだったので午前中はずっと寝てました。
書く事無い。
勉強はしました。模試の過去問。

以上。
イラストで祈莉が持ってる彩枦の目玉小さすぎた。