本編
A「第1女子天使寮のー、丁度ほまれちゃんが前住んでた部屋に住んでる子ー。
シエルちゃんって子」
ほ「あー、聞いた事ないかも」
A「ほまれちゃんあんま他の子に興味無いもんねー。
えっとねー、うちらの一個下で、よく道間違えちゃうけど、明るくていい子だよー」
ほ(アンタが他人に興味津々すぎるんだが…)
「そうなんだあ、地獄って死ぬほど広いから、迷わないか心配ー」
A「上手くやれてると良いよねー。
あれ?話してるうちに医務室前に来てたー。じゃ、頑張ってー」
ほ「あいよー」
(シエルちゃんよ、誰だか存じ上げないが…、アホそうだし、すぐ悪魔に吞まれそうだな)
「まずは身長体重からいくか。大天使共が帰って来る前に現世に戻ろ。
未だにクリスマスムードなのが笑えるんだよなー。もう大晦日だってのに。
でもそこが面白いし。地獄に上手く転職出来たとしても、定期的に行こうかな」
★
音「やっと終わったー!」
絵「何が?」
音「年賀状書くの」
絵「そんなに送る人いるの?」
音「いるよー。同級生の子と先輩後輩、あとついでに担任の先生。
あと麻美さん」
絵「律儀ねえ。私年賀状なんてめんどくさくて全然送ってないわー。
あ、別に友達いなかったとかじゃないから」
音「言わなくても分かってるよ…。
まー今の時代、SNSとかでも良いんだろうけどさ。
この町結構田舎だし、未だに年賀状皆送りあってるんだよ」
絵「そっかあ。というかこの町郵便局あったんだ。いやあって当たり前だけど」
音「一応あるよ、人間に混じって、天狗の配達員さんがいるの」
絵「へえ、天狗かー。早そ」
音「天狗全体で見ればそんなに早くない方らしいよ。
ちなみにその人が忙しくなって頻繁に動き回ると病気が流行る」
絵「びょ、病気?」
音「そう、インフルエンザ」
★
み「なーなーことりー、聴いてくれよーん」
こ「何?」
み「私は今とても恐れている」
こ「何を?」
み「ほまれからの!年賀状!」
こ「ふーん」
み「興味持て!アホ!アイツの事だから世にもおぞましいストーカーチックな一枚を送り付けて来るに違いねえよ!」
こ「考え過ぎじゃない?たしかにみなこのストーカーみたいな事はしてたけど」
み「アイツは危険人物だ!天使の領域を自ら逸脱して悪魔にならんとしている!!!」
こ「はいはい。蕎麦運ぶからあんまりぶつかって来ないでね」
メモ
今回は以上です。
前回出て来た羽カバーとは、天使が羽の汚れ防止兼防寒の為に付けるカバーです。多分。
レース・フリル・リボン付き、グラデーション、模様付きと豊かなバリエーションがあり、主に女子天使の間で大人気。
Aさんも付けてます。
ほまれは完全に色々とヤバい事になった羽を隠すのに使ってます。
シエルちゃんは付けてません。
何だこれ。
見映えは悪いです。