深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

思い出しバトル

扉絵


本編

絵「ありがとう音海ちゃん。
  …実を言うと、私も両親にあんまり良い感情は無いのよねー。
  お父さんはまあ放置だったし、お母さんもちょっと…離婚後、一応私と二人暮らししてた訳だけど…。
  毎日彼氏連れ込んだり、その彼氏と大声で喧嘩したり、何日も帰ってこなかったり」
 (私が見てるとか一切気にせずにリビングでよろしくやり始めたり、憂さ晴らしに手が出たり…)
音「…そんな事あったんだ」
絵「そもそも離婚自体、あまりにも家族を顧みないお父さんと、そんな夫婦関係にうんざりして浮気したお母さんの言い争いが決定打に…って感じなのよ。
  どっちも悪い。被害者は私達姉妹だけだよ。…だから、これが心の支えになってた感じ、かな」
音「おねえちゃんは私と会えて嬉しい?」
絵「うん。信頼できる家族とまた会えて嬉しいよ」
音「そっか。そういえばね、私がみなこと契約したの、みずは町に来てからなんだよー」
絵「そうだったんだ」
音「ことりさんに怒られたんだよね、『家の中で召喚の儀式すんな』って。
  あ、この家に来た時にはもうことりさんが居たんだよ。」
絵「うん。それはことりさん怒るわ」

音「それで、契約の時、私が何てお願いしたと思う?」
絵「何だろう…もしかしてお姉ちゃんの事?」
音「…嫌な事全部無くしてってお願いした」

み「嫌な事って、具体的に何だ?」
音「全部。私が嫌だなーと思う事全部。過去に嫌だった事は消せないとして…。
  これから、酷い怪我を負うとか、友達に嫌われるとか、テストで悪い点を取るとか。
  親の事とかで周りの人に心配されるのも面倒くさいから、それも含めて。
  あと、私の大事な人がいらない悩みとか苦労を抱えこむのも嫌な事かな」
み「注文多いな!闇が深そうだぜ、お前」
音「そう?ことりさんからもストレス解消出来るような所連れてってあげるって言われた事あるけど」
み「あの鳥のねーちゃんも気ィ遣ってんだろー?」
音「そういうのいいから。契約して」
み「おお、すっかり忘れてたぜ。んじゃ、契約成立な。はい」
音「?願い叶った?」
み「叶ったぜー。すぐには解らないかもしれないけどなー。悪魔の力って凄いぜえ。しかも私はあの有名な、あのルシファーの直属の部下なんだぜー。
  それで、お前は死後地獄に落ちるがよろしいか」
音「良いよ。どうせみなこと契約してなくても地獄に行ってたと思うし。
  親より先に死んだ子供って問答無用で地獄行きなんでしょ」

み「ああ。賽の河原で終わらない石積みだ」

絵「な、何それ…じゃあ私が将来地獄で働く事をしれっと受け入れているのとかも、音海ちゃんの願いの効果っ…てコト!?」
音「それは妖怪の臓器を移植したせいもあるかもしれない。
  妖怪って人間と色んな物への認識が全然違うっぽいから」

メモ

今回は以上です。全体的に暗っ。
絵茉と音海の母親は資産家の娘なので、絵茉は彼女の死後遺産の額に驚いたそうです。

*豆知識
・妖怪や神様と言った、人の想像が元になったオカルティックな存在は、誰にも存在を認識されず、覚えて貰えなくなると消滅する。
記録等が残っていても、それを覚えている者がいなければ容赦無く消える。魂ごと完全消滅する。
消えてしまっても、誰かに思い出して貰えれば復活出来るかも。でもそれは恐らく本人ではなく同種族の別人。
ちなみにこうやって認識・記憶して貰うのは人間以外でも良い。妖怪同士、神同士でも問題無い。
ただし認識・記憶されていても、「いるはずがない」という形だと逆効果。
・妖怪は基本何を食っても腹を満たせる。
人間を食わないと真の意味での飢えは解消されない…みたいな事は無い。普通に米を炊いたり肉や魚を焼いたりして食ってる奴もいる。
だから本当はみずは町に人間はいらない(妖怪等だらけの町に人間が勝手に移り住んで来た)。
・妖怪に物理的な手段は有効
痛覚は(一部の妖怪を除いて)普通にあるので、暴力は有効である。怯ませるくらいは出来る。
でも多分すぐに返り討ちに遭う。

扉絵?で雪蘭の後ろに居る女性が師匠です。
ベテラン仙人。課す修行は厳しめ。

日記

今日で冬休み終わり!です。
共通テスト目前。大学の出願も始める。
頑張ります。

ポケモンバイオレット楽しいです。
画面酔いするしピクニックのテーブルが時々バグ?で消えるけどな!
まだDLCは全く手を付けてないです。
2日前くらいにエリアゼロから帰ってスタッフロール見たばっかりなので。
タロちゃんやアローラサンドに会うのが楽しみです。