深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

春①

本編

祈「そこのお姉さーん」

昴「…?」
祈「ここら辺、案内してくれません?私達来たばっかりで何も解らないんです。
  あとお金も恵んで下さると嬉しいのですが」
昴「ちょっと待て、何だその服は…」
祈「え?ああ、うちの隊の服ですね」
昴「隊って何だよ…アンタどこから来た」
祈「魔界ってトコロです❤」
昴「はああ…?魔界って何だよ。
  何言ってるのか分からんが、悪いが私は人にあげられるほどの金は持ってない。案内は出来るが」
祈「じゃ、案内お願いしますよ。そこの子も一緒に」
昴「構わないが…アンタらどこに行きたいんだ?」
祈「さあ?まず、ここがどこだかすら分かりませんし、何なら泊まる所も住む処も食べる物もありません」
昴「何も無いじゃないか!」
祈「あー空が暗くなって来たなー。私達どうなっちゃうのかなー」
昴「っ…仕方無いな、うちの神社に泊まってけ」
祈「やったぜ!
  おーい薄青のお姉さん、今日の宿が確保出来たよー!」
め「だ、黙って見てたら凄い事になってた」
ク「………」

祈「すみませんねー、ご飯までごちそうになっちゃって」
昴「アンタが食べる物が無いって言うからなけなしの食料を分けてやったんだろ」
め「凄く美味しいです」
昴「そう言って貰えるのは嬉しいが…何か複雑」
ク「…💦」
め「…?…水?」
昴「あー、雨漏りだな。うちの神社は古いし金も無いから屋根に結構穴開いてんだ。
  だから今みたいに雨が降るとそうやって雨水が入って来る。今器持って来るからちょっとずれてくれ」
め「分かりました…」
祈「ふっふっふ。わざわざそんな事しなくても大丈夫だよーっと。
  じゃじゃーん。これがあるからな。見てみ、スゲーんだよコレ」
昴「あん?」
祈「そいや!」
昴「は、半透明の箱…?」
祈「私の『空間を弄くる魔法』で結界を作ったんだ」
昴「結界?嘘つけ、結界ってのは目に見えはしても触る事なんて出来ない筈だ。
  自然物は普通に流れていくし」
祈「こっちの世界の結界はね。でも魔界の魔法の結界は違うんだよ。
  ほらー、指で弾くと結構ごっつい音がするけど傷1つ付かない!」
昴「本当だ…雨も通さなくなってるし。というか、本当に魔界って何だよ」
祈「細かい事はまーどうでもいいでしょう。ご飯ありがとうございました」
め「ごちそうさまでした」
昴「………。どういたしまして。
  …で。アンタらは本当にウチに泊まって行くのか?」
祈「泊めてくれるってさっき言ってたでしょ?」
昴「解ったよ。風呂沸かしておいたからさっさと入ってさっさと上がってくれ」
祈「え?お風呂あるの?」
昴「適当な妖術でその辺の水を沸かしたんだよ。いいからさっさと入りな」
祈「わーい。魔界じゃ毎日入れないもんな。行こうぜ、薄青のお姉さんよ」
め「ええ」

昴「…ようやく静かになった。…あん?何だこの…妙に柔らかそうで半透明で橙色の物体」
ク「ーーー!ーー!」
昴「何言ってるんだか分からん」
ク「………!!!」
昴「…泣いてる。どうしろと」

メモ

今回は以上です。

祈莉は彩枦と性格が似ていますね。
まあ腐っても公務員なので彩枦よりは常識的ですが。

日記

ポケモンバイオレット遊んでて思う事。何で今作のヘラクロスは目にハイライトが無いのか。
今まであったやんけ。最近のアニメのシャンクスかよ。
一応角度で目に光が入って見える事はあるんですけど。正面からだと完全に目が死んでて怖いです。

猫さんが家に帰ったらぐったりしてました。
祖父曰く母と病院に行ったらしいです。
腹の中にサナダムシが居たらしい。下痢を繰り返してたのもコレが原因?