本編
英「文化祭が遂に一週間後に迫って来たから色々確認!」
莉「結局間に合ったのか。良かったな」
英「莉菴ちゃんも彩枦ちゃんも凄い手伝ってくれたもんね。ありがと。
まずは看板だよ」
莉「へー。ゾンビ描いたのか。そういえばそういうコンセプトだったよな」
英「え、いやこれは普通の一般幽霊だよ。腐ってないよ」
莉「そうなのか?やたら肌浅黒いしそこら中から血が垂れてるし」
英「それは私の絵が下手なだけだよ…」
莉「ついでに目も飛び出てる感じになってるし」
英「そこまで言うなら莉菴ちゃん描き直してよ」
莉「解った」
★
英「で、めちゃくちゃ上手い…。
流石イラストで食べてるだけあるねー」
莉「ま、良くも悪くも個性が無い絵だけど。それで良ければ」
英「完璧。あーマジでお母さんのお腹の中で画力や器用さ全部莉菴ちゃんに偏っちゃった感じよ」
莉「そんな事言われても困るわ」
英「ふっ。次はテーブル。クロスに赤い絵の具上からぶっかけてみた。どう?」
莉「乾いて時間が経った感じが足りない。もっと黒く」
★
英「それで次は衣装面なんだけどー。服は良いとして。
メイク。まあこれは粒岡さんとかが何とかしてくれるんだけど」
莉「じゃあ私が出る幕は無いな」
英「そうなんだけど。リアルにしたいから、粒岡さんに頼まれて頓宮センセから資料貰ったんだ。
頓宮センセそういうの詳しそうだから」
莉「医者だもんな…いや流石にゾンビには詳しくないだろ」
英「でもゾンビの知り合いがいるらしいよ。私もいるけど。
ついでにゾンビ使いという重要な資料が手に入ったって、お盆の時に言ってた」
莉「お盆?」
☆
雪「高校生の文化祭の資料?なら早く言ってよー。
うちキョンシーいっぱい居るから一人貸すよ。肉体の損傷あっちゃう子の方が良い?」
メ「そうね。あの子が目指してるのは西洋の方の柔らかいゾンビだから。
もうグチャドロよ」
雪「解ったー。じゃあ、この鍵使ってこの牢獄から出ても良い?」
メ「良いわよ。なんならお家に帰っても良いわよ」
雪「わーい。と言うか仕掛け難しすぎ。鍵見つけるのに3週間もかかったんだけど!
その間メアリセンセのとんでもご飯食べる事になった!」
メ「それは…悪かったわよ。練習するわ。
…アンタの好物の桃ゼリー」
メモ
今回は以上です。
莉菴は地球人向けの絵の練習をしていたらいつの間にかありふれた絵柄になってしまったようです。
なので埋もれてしまってデカい仕事は永遠に来ないでしょう。
立体も作れるけど、そっちもありふれた感じ。今のところ、作品の個性の無さが目下の悩み。
おまけ。
今日の英莉はスカートの下にジャージ穿いてます。