本編
祈「いや~何て言うか。どこから話せばいいのかな」
昴「最初からに決まってんだろ」
祈「わっかりました…。
えっと、私が現世に来た理由は、魔界が今危機的状況に置かれようとしているから」
め「危機的状況ってどういう?」
祈「えーと、魔界ってのは、まあ魔法の世界なんだけど。
魔法を使う為の魔力を出してる存在がいるのよ。まあ『根源さん』って呼ぶね。
それで今根源さんが何らかの原因で昏睡状態に陥っちゃって、魔力の供給が止まってんのよ」
昴「魔力の供給が止まると、もしかして魔界は機能しなくなるのか?」
祈「そう!それで、どうにか私は根源さんを起こそうとしてるのさ。
その為の情報を色々調べてたらさ、こんな話があった。昔の魔界の調査員の日誌なんだけどさ。
『魔界人以外が魔界の力を使うと、根源さんに刺激を与える事が解った。刺激は彼女の眠りを妨げる程強い。』って。
それを参考にするためわざと流刑になって現世に来た!」
め「ふーん。前言ってた現世にしかない物って?」
祈「それがこの宝石よ!
何と、中に有形物でも無形物でも永続的に保存出来る謎機能がある!」
め「へえ」
祈「それらを上手く組み合わせたのが…ほら見てジェムワンド!
これで現世人の能力を魔界の力に変換する!」
昴「はいはい…それで私達は協力すればいいのか?」
祈「うん。利用する形になって申し訳ないけど…良い?」
め「私は別に良いよー。消えかかってる能力とか、宝石の中に保存したい!」
祈「…ちらっ」
昴「解った、私も協力する。お前には恩もあるし」
祈「二人共ありがと~!大好きだよ!」
昴「それは良いけど…どうやって私とめごかの能力を宝石の突っ込むんだ?」
祈「え?分からん」
昴「オイ!」
め「私の能力応用すればいけるかも!奪うだけじゃなくて、奪った能力を誰かに貸す事も出来るよ!」
祈「おしじゃあやってみるか!昴頼んだ!」
昴「つっても私の能力とか妖術くらいしかないだろ」
め「取れたよー、昴ちゃんの能力!
えーとね、自分の元に誰かや何かを引き寄せたり、離れさせる能力!」
祈「ありがとめごか~!じゃ、早速宝石の中に…えーと、この緑だったり赤かったりする奴にするか。入れてっと。
ヨシ!出来た!使ってみて!昴!」
昴「へえ…ああ、念じれば宝石の形から杖の形に変形するんだな」
祈「ペンにしたりする機能も付けたけど、それはおまけで。
さらに変形しろって念じてみて!」
メモ
今回は以上です。
めごかさんはこの頃にはもうボケーっとマイペースにノリで生き始めています。
あと今回のイラストは時々起こるクリスタの線ガタガタ現象に見舞われています。
もう人外キャラは皆ノリで生きてるんじゃないかな。
不老長寿の代わり映え無い日々は疲れる。