深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

桃食べる

本編

*前回までのあらすじ
みなこ、今回は自ら失踪する。
そして邪悪仙人祝雪蘭じゅ しゅえらんの家へ…。


み「祝さん!祝さんじゃないか!」
雪「あーうん」
み「私の事覚えてる!?この前スーパーで残り1個だったサバ缶を譲ったみなこよ!」
雪「そうだっけ?」
み「あのあと君の家に行って二人で中身を分け合っただろ!」
雪「そうだった気もする…。
  てかアレ、うちの可愛いキョンシー達をどうやって搔い潜った?」
み「私には常に秘策があると思え」
雪「えっ…って事はまさか男の子の…」
み「もち米だよ!そんな汚ねーもん使わんわ!」
雪「もち米かー。ならいいや。うちにはちゃんと臼と杵がある…」
み「ゾンビの身体に当たったり地面に落ちたりした物を食おうとすな!おバカ!
  全部私が回収して奈落の底に捨てたからな!」
雪「3秒ルール…」
み「ブブ―!もう3秒どころか30秒以上経ってますー!」
雪「で、今日は何しにきたん?」
み「匿って欲しい!うちの音海が自由研究の為に私を解剖しようとしてる!
  グスッあの家に私の味方は誰一人として居ない…!」
雪「大変だねー。じゃちょっとこっちに」

み「相変わらずすげえ桃の香りだな」
雪「そうじゃないとキョンシーズの死臭が…。
  私は気にならないけど、みなこ達ダメでしょ」
み「他の奴はダメだろうが私は大丈夫だぞ*1。」
雪「みなこが大丈夫でもさァ…師匠がいつも言ってたんだよネ…」

師「雪蘭、これから僵尸を使役する時はこれを使え」
雪「これは?」
師「桃の香だ。死臭を誤魔化せる。
  何、僵尸はこれしきで動きが止まるモノではないから安心しろ」
雪「了解ー」
師「ま、僵尸なんて元々出来る限り使わないのが一番だが」
雪「でも師匠以外の道士は皆普通に使ってるヨ」
師「バカタレ!皆がやってるから自分もやっていいなんて愚かな考えは今すぐ捨てろ!
  えーい!お前はまだまだ修行が足らんようだな!」
雪「びゃー!」

雪「アレ…?今考えたら、単に師匠が嫌がってただけだったカモ。
  はー、とりあえずみなこは桃の紅茶でも飲んで落ち着いて」
み「ほーん。いい香りだなー。祝さん、この紅茶もしかして自家製だったり?」
雪「そうだよ。桃の皮をお湯に浸した」
み「それは紅茶って言わん!」
雪「え!?そうなの!?
  ま、まあ気を取り直して…、レトロな雰囲気のお店によくある硬めのプリンです」
み「こっちは普通のプリンだ!うめー!」
雪「おかわりもあるヨ。
  食中毒なったら頓宮さんトコ連れてくヨ」
み「何でちょっと安全面に自信ないんだよ!」

メモ

今回は以上です。
明日明後日は模試で忙しいので、イラストや本文の書き溜めしとこうと思います。

日記

最近寒くなって帰りのバスが混みがちな気が…。
皆寒い中遠い駅まで歩いたり、自転車漕いだりするのは大変なんだから当然だけどな!

猫さんは今日も元気。顔近づけ過ぎたらシャーって言ってくるよ。
朝と夜に結構な勢いでご飯の催促するよ。

*1:地獄に死体なんぞいくらでもあるから