深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

思い出話す その2

※閲覧注意、中二病要素含みます。
 詳しくは前回の話を読んでね。

本編

彩「よしみこっちゃん、続き頼むわ」
命「はい」

『神様が復活した痣縄村では、疫病が治まり、そればかりか、あらゆる幸福をもたらす丹心さまの評判が隣村にも広まり、交流を持つようになりました。
 一帯の村で大規模な信仰ブームが起こり、多くの神様がその恩恵を受けました。
 それに伴って村はとても豊かになり、皆大いに丹心さまに感謝しました。
 しかし、そんな幸せも長くは続きませんでした。
 ある時期を境に、痣縄村では例の病気が再発生し、病気は親から子へと受け継がれ、結局村は滅んでしまいました。
 自分達が神の加護を受けている事を強く自覚し、驕った痣縄村の人々は、丹心さまへの信仰心を失って行ったのです。』

丹「命。大変言いづらいんだけどね。
  昔、痣縄村で流行した病気の発生源は、みことなの」
命「うん」
丹「あんまり驚かないね」
命「なんとなく分かってて…」
丹「そう…。
  村の病気をどうにかするには、命を見つけなきゃいけなかった。
  それで、頑張ったんだけど…何と言うか、言いにくいんだけど。最近、痣縄村は滅んだ」
命「え!?そんな滅びる…」
丹「あっちから信仰してくれないとこっちも神徳あげられないの。
  こっちも手を尽くそうとしたんだけど、痣縄村の人、もう誰も私を信仰してなかったよ」
命「そんな…、前は皆あんなに熱心に信仰してたのに…」
丹「そうだね。周りの村の人たちは、まだ信仰してくれてるんだけど」

『丹心さまを軽んじた痣縄村が滅んだ恐怖もあり、周囲の村の住人たちの信仰心は更に強まりました。
 そして、今までよりも多くの神様が、丹心さまに友好的になりました。
 しかし、時が経ち、神様という存在自体が重要視されなくなる時代がやって来ます。
 信仰が年々目に見えて減り、丹心さまの力は弱まって行きました。』

命「てな訳で、丹心さまのピンチなのです」
彩「流石神様、信仰が無くなるのは死活問題ってワケね。
  スノドロも昔言ってた。
  マジであっさり病気の原因話した事とか色々言いたい事はあるけど。続けて」

丹「まだ私を信仰してくれる人はいる。その信仰が途絶えない限り大丈夫。
  それに私が消えても命達が居る。
  ほら命、鏡を見て。髪の毛、綺麗な赤になってる。私と同じ…裏の森にも沢山いるでしょ」

命「てな感じです」
彩「ちょっと待てや」
命「分からない事あったら何でも訊いて下さい」
彩「うん、まず髪の色に何があった」
命「私、元々は茶髪だったんですけど、5歳くらいの時だったかな、丹心さまと一緒に居るうちに、丹心さまと同じ赤色になってたんです。
  不思議ですねー」
彩「まあ霊的な要因で容姿が変わる事はあるわな。それくらいの不思議現象よくある事だよな。
  で、裏の森って何だよ」
命「神社の裏の方にある森、っていうか林?
  私、あんまり外に出なかったから実はよく分からないんですけど…、綺麗な赤い鳥や動物が居ます」
彩「何だそりゃあ。赤以外の動物は居ないの?」
命「確か居なかったはずです」
彩「コエ―よ!!!」

メモ

今回は以上です。

なんかちょっと命のキャラが分からなくなってきた。作者なのに。
今やってる事が解決したら吹っ切れて明るくなる予定です。とだけ。

丹心さまのデザイン決まりました。上半身だけ。
服はまだ決まってません。

小声・ヒソヒソ声で話している表現、今までは”「(アホか!)」”って感じでしてたんですが、これからは”「私、死ぬんだ、ここで…」”って感じにしようと思います。

ちなみに、とりのあしは異界記紀の数年後の話です。

日記

模試終わりました。
二重の意味で。
国語と日本史と倫理は一応点数取れた。
理系教科は…ちょっと思い出したくないですね。
以上です。