深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

廃村再び

サムネ


本編

彩「はい痣縄村」
命「速~」
彩「ワタシの手に係ればこれくらい余裕のよっちゃんよしお君よしこちゃんよ!」
命「実は私、神社への道忘れちゃってて」
ス「じゃあついて来て」

め「彩枦ちゃーん…」
彩「何かな?」
め「疲れちゃった…ちょっと身体交換しよ」
彩「しゃーないなー。はいよ」
め「何故i字バランスをした!?」

彩「得意だからさ!」
め「でも今人体から鳴っちゃいけない音したよね?」
彩「気のせいだよほら、ワタシとさっさと肉体交換!」

命「ここか…真朱神社」
昴「相変わらずこの神社は鳥居が無いな」
命「…やっぱり鳥居が無い神社って珍しいですか?」
昴「私も見識が広い方じゃないから断言は出来ないけど、多くは無いと思う。
  それにしても綺麗だな。周りの廃墟と違って」
命「私が出ていく直前まで掃除してたからかな…。
  中には…普通に入れますね。当たり前だけど鍵もかかってない…」
彩「よっしゃ入ろうぜ」
昴「待てよ。命に開けさせろよ」
彩「確かにそうだな。みこっちゃん、go!」
命「行きます」

め「ど、どう?なんかあった?」
命「…出た時と特に変わってないです」
め「そりゃそっか」
命「誰も居ない…当たり前だけど。
  でも、丹心さまが居た痕跡はちゃんと残ってます。
  …あ、あった!めごかさん、昴さん、これ見て下さい!」
め「へー…あれ、ちょっと待って、命、それに触ったら駄目!」
命「これがどうかしたんですか?」
め「それ多分辰砂の原石だから!大きいし…ね、昴ちゃん」
昴「その色は辰砂だろうな。ちょっと触っただけで死に至る事は無いけど…水銀の塊みたいなもんではある」
命「そうなんだ…丹心さまのご神体、依り代だからむしろ安全な物かと思ってました。
  これが丹心さまですよ」
昴「そうか。…とりあえずそれはそこに置いてくれ」
命「えー………はい。
  …今丹心さまが言ってたこと思い出しました。石はちゃんと保存していれば不変不滅だって」
昴「だろうな。石は不変の象徴」
命「実際、丹心さまが消えてもこれは…ちゃんと残ってた。
  ずっと…消えてなかったっ」
め「みこっちゃん…」
命「痣縄村が無くなっても、私一人になっても、ちゃんと残ってた。
  見守ってくれてたっ…!だから…!」

彩「スノドロー、何してんの。家探し?」
ス「違う。捜査してるの。
  ほら彩枦、何かあるよ、この箱の中」
彩「あー確かに。音する。でも開かねえ」
ス「鍵掛かってる。簡易なやつだけど」
彩「丹心さんの宝箱かねえ。申し訳無いけど、中身拝見させて頂きますっと。
  お、なんじゃこれ」
ス「えー、『痣縄村恙忌憚』?何これは」
彩「うわ内容全然読めんわ。これは昴ちゃん案件だな」

メモ

今回は以上です。
なんだか展開が飛び飛びになってるみたいで申し訳ないです。

辰砂っつっても宝石の国のシンシャみたいにまともに触れるだけでアウト、みたいな感じではないと思う、多分。

追記:神社に入る時にはもうめごかと彩枦の身体は元の持ち主に戻ってます。

日記

寒 い !

上で宝石の国の話が出たので少し語ります。
ラピスとゴーストとヘミモルとアクレアツスが好きです。
ネットの感想とか見てると「もうフォス以外全員不幸になれ」って言うのが本当に多いんですが、自分はどのキャラにも感情移入しなかったからか、特にそういう感想を抱く事は無かったかな…。
まあでも毎度毎度展開がえげつなさすぎて、もう最新刊出ても買わない!となります。
いかんせん単行本出るペースが遅いので、本屋で最新刊見かけた頃にはその事をすっかり忘れてるんですけど。
それでまた怒涛の展開に震えるんですね。

その他

サムネ枠として命の絵を上に置いたのは、単にI字バランスのイラストをサムネにするのはどうかと思ったからです。
あんまり気にしないで楽しんで下さい。