深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

帰省

本編

英「とうちゃーく!…あれ?何コレ。リビングのテーブルに置手紙が」
莉「『エイリとリアンへ。我が家は近いうちに近隣のリバブル星に引っ越しますので、この家は引き払います。
  早いうちに荷物まとめてね。母&父より』。
  何だこりゃあ!?」

英「わ、分かった。旅行と見せかけて他の星に引っ越す奴だ!
  私達が留学と言う体で地球に移り住んでるようなもん!」
莉「飼ってたエコンごと居なくなってるし部屋もすっからかんだ…!」
英「こんなトコに住みたくないって気持ちはよく解るけど、こんなことある!?」
莉「娘達が留学に言った事が引き金となったのかも知れない…」
英「はー、久々に実家でゆっくりしようと思ってたのにこれかー。
  取り敢えず座る」
莉「床は汚いだろ!日本と違って室内にも土足で入るんだぞ」
英「見てみぃ、このピッカピカの床を。退去に伴って綺麗に掃除してるわ!」
莉「あ、ホントだ。当り前だけど、カーペットも無くなってる…」
英「で、これからどうする?」
莉「荷物まとめて地球に戻るしかないだろ」
英「あー、デモでもしようと思ってたのに」
莉「何を訴えるんだよ」
英「『エコンに優しい社会を!』『エコンを苦しめるな!』『動物にだって心はあるんだぞ!』的な…」
莉「エコン好き過激者…。一人でデモするのか?」
英「いや?莉菴ちゃんにも手伝って貰うけど」
莉「巻き込むな巻き込むな」

英「意外と私達の荷物無かったね」
莉「殆ど地球に持って行ったからなー」
英「今まとめた荷物は全部地球に送ったはずなんだけど、なんかリュックが重い…」
莉「何故…?」
英「あうっ今動いた!中確認する!」
莉「そんな事言ってるうちに地球に着いた訳だが」
英「うぁぁあ!」
莉「?」
英「中に子エコンがいた!」
莉「は!?」
英「いつ入ったの~。地球にまでついて来ちゃダメでしょ~」
エ「みゃー」
英「可愛いから許そっかな」
莉「いや駄目だろ、外来種だぞ」
英「うーん…どうしよ。
  …猫にそっくりだし、いけるかな」

イ「(天使の家から出て)お兄ちゃん呼んでおいたけど…」
ア「改めてご挨拶を。イザベラの兄、アメリカンボブテイルのアイザックと申すでござる」
イ「私はアメリカンショートヘアでーす」
英「イザベラさん、『~に影響を与える』は英語で!?」
イ「えっ…。分かんないです…」
ア「『affect』でござるよ」
イ「そうなの?英語全然分かんない」
ア「ま、イザベラは生まれた時からずっと日本語教育を受けて来たから仕方がないでござるな」
英「私も知らなかったから気にしなくていいよ」
莉「英莉ちゃんは気にしろ」
イ「今日は何で呼ばれたんだっけ私」
英「このエコンって言ううちの星の生物の事なんですけど、私について来ちゃったみたいで、地球に」
ア「ほう、我々猫にそっくりでござるな」
英「それじゃ何とか出来ますか」
イ「多分」
ア「この子は一旦うちで預からせてもらうでござる」

メモ

今回は以上ッ!

以上です。

日記

今日、猫さんにカプッと人差し指に歯を立てられました。
掌とかをガブっと噛まれるのは怖いし痛いけど、指先を軽く噛まれるのはむしろ嬉しい事に気付きました。
まだ一回しか噛まれてないのに早くも癖になりそうです。
猫さん!もっと噛んで!ただし優しくね!