深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

光る樹


本編

絵「わー、イルミネーション!
  …ってこれクリスマスのと同じじゃない!?」
こ「何言ってんの絵茉、この町のジャパニーズ妖怪にクリスマスと大晦日の区別なんて付かないよ」
絵「な、何故!!!」
み「日も近いしな、ここの妖怪共にとって12月に行われる行事なんてどれも同じなんだぜ」
絵「そうなんだ…」
こ「寿命の短い人間と違って、妖怪は不老長寿が基本だから。
  長い時を生きるうちに同じ月の別の行事が分からなくなっていく」
絵「そんなボケ老人みたいな事あるんですか」
み「割とそういうもんだ。暇で暇で代わり映えが無いからな、刺激が欲しいんだよ。
  だからこういう行事は月いっぱいやるっって言う説もある」
絵「え、あれ?でも、ハロウィンは31日だけやりましたよね」
こ「霊的な物が絡む行事だからね、特別」
絵「へえ…。所で、これ。
  学生さん?が作った作品なのかな?」
み「んー?へえっ!?猫屋敷莉菴!?
  コイツは学生じゃねえわ、今17歳くらいだけどな、学校行ってねえんだ。
  姉の英莉は行ってるけどな」
こ「まだ若いのに凄いわねえ、独創的?」
み「いや待てよ、アイツは無難な作品しか作れないってよく愚痴ってたんだぜ。
  こんなサイケデリックな色使いする奴じゃない。変なクスリでもやってんのか!?」

英「莉菴ちゃん!また絵バズってるよ!フォロワーも増えてる!」
莉「ホントか?最近画風を変えてみたからな、その甲斐があった」
英「絵画だけに?
  凄い鮮やかな色バンバン使う様になったよねー。
  何か心境の変化でもあったの?」
莉「…特にそういう事は」
英「じゃあ思い切って変えてみた感じ?凄いじゃん!私絵全然わかんないけど。
  いやー、妹が人目を惹き付ける絵を描けるようになって嬉しい!
  やっぱりNNNインパルス第一支部の広報担当は莉菴ちゃんで決定だね!」
莉「巻き込むなって」
英「お給料は弾むよ」
莉「金で釣ろうとしても無駄だからな!
  つーか本気なのか?人間じゃなくてエコンの星にするプロジェクト。
  私も星をあんなんにした人類は滅んでも問題ないとは思ってるけど…」
英「え、いやあ、滅ぼすのは不可能だし。他の星に分散させるだけ。
  私達も今地球に居るし、家族も別の星に移住してんじゃん。そういう風にして、いつかインパルスが動物に優しい星になれば良いと思うよ」
莉「…そうかよ。手放しに応援は出来ないけど、頑張れよ」
英「うん。私、エコンの為に命削る!」

莉「…あ、誰か来た。出て来るからちょっと待ってて」
英「うん」
雪「こんちゃー。ラムネ売りの祝でーすー」
英「お!私もラムネ欲しい!」
雪「タブレット菓子タイプと飲み物タイプ、どっちも300円だヨー」
英「買います!飲み物の方!」
雪「まいどありーぐへへ。よし花琳ちゃんに家計簿に追記してもらお!」
莉「おいおい」

メモ

今回は以上です。

みずは町の妖怪は月ごとの行事という物にルーズです。人間がやり始めた物ですからね。
日本発祥の行事はちゃんと決められた日にやる事が多いですが、海外発祥の行事は基本適当です。
人間もそれに流されますので、店に行くと25日過ぎてもクリスマスケーキと年越しそばが平気で一緒に並んでたりします。

日記

今日は7時半頃に二度寝しました。
めざましは11時半に設定していたのですが、全く気付かず。目が覚めたら既に12時25分になってました。

一昨日買った花王さんの鼻の角栓引っこ抜きパック使ってて楽しいです。
時間が経ってカチカチになったり剥がしたら結構取れてて面白いですね。

以上