深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

人間の成れの果て

本編

ス「…つまり?」
彩「気が付いたら、この星の平癒の神は人間の穢い欲望を吸って死体大好きな妖怪になってしまった」
ス「しかも人に憑依するタイプのね」
彩「そう。肉体に憑依する地球の妖怪と違って、宿主の魂と一体化する」
ス「くっ付いた氷のように解けて固まって一緒になるんだね」
彩「それでさ、スノドロ、何でこの星、人間が全然居ないか、想像付く?」
ス「ゾンビウィルスのパンデミックが起こった?」
彩「せーかい。凄い速さでワタシ含めて感染してさ、ゾンビは熱が弱点だから、日光であっちゅう間に消滅してしまった。
  ユイキリもね
 (今思えばアイツは何でも見つけて何にでも気付く奴だったなあ)


友「じゃ、イロロ、また明日ね」
彩「うん。またねー」

『その日私はいつものように友達二人と別れ、家に向かって歩いていました。
道中、自販機で飲み物を選んでいる弟のユイキリを発見します。声を掛けると、一瞬ビクっと肩を震わせて彼は振り向きました。』

結「げっあ、そこに居るのはねーちゃん」
彩「何今の反応は」
結「別に何でもないんだわ」
彩「嘘つけえ、何か隠してるでしょ」
結「うるせえ。あんまり近づくなよ、姉と帰ってるトコ友達に見られたくない」
彩「何で?シスコン呼ばわりされるとかあんの?」
結「解ってんじゃん。という訳で俺はここで」
彩「いや、ちょっと待ってよ!」

『思わず弟の腕を掴もうとしたその時、背後が一気に騒がしくなりました。
大勢の人の叫び声、走って来る音。何かから逃げている?
大股でその場を去ろうとしていたユイキリも思わず立ち止まります。』

結「ん…何だこの騒ぎ」
彩「悲鳴って感じ…?何が起こってるの?」
結「んん?何か向こうで…ああ?」
彩「何か見えた?」
結「おいねーちゃん、逃げるぞ!何か…何か、明らかにヤベー奴が居る!」
彩「え!?」
結「ヤベーのが暴れてんだ!周りの奴に噛みついてやがる!流血沙汰になってんだ!
  良いからさっさと近くの建物に避難すっぞ!」
彩「わ、分かった!」

『慌てて逃げ込んだ先は町で一番大きい病院。
私は情けなくも弟について行く形で、待合室や受付を通り抜けて、気が付いたら3回まで上がっていました』

メモ

今回は以上です。
彩枦の過去エピソードは大分グロテスク。ゾンビだからね。

『結』はユイキリの事です。漢字表記は『結桐』。
ちなみに彼は視力がとても良いです。身体能力や洞察力も姉より高い。

日記

寒いです。
昨日は大学生活に向けて色々買いに行ってました。入学とかや就活用のスーツとか。

あと今月の18日は私の誕生日でした。
何とあのZUNさんと同じです。東方ファンとして嬉しい限りですね★
どうしよ。とりあえず今はイヤホンが欲しいです。
1年弱で必ず右耳担当の音が小さくなるのです。横向きに寝て負担を掛けているのが原因だと思われますが…。