深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

鳥と魚

本編


麻「おーい仙人さーん。
  そろそろ、その…食材が尽きそうなんで、勘弁願えませんかー…」
雪「妖怪肉美味しいから止まらないよー」
麻「妖怪って数減りまくってるから肉も手に入りにくいの」
雪「そっかあ。なら我慢します。ご馳走様でした」
麻「味はどうだった?」
雪「凄い美味しかったよー。
  なんぼでも入るよー!特にこの兎肉の刺身とお魚の煮付け」
麻「兎ってのは玉兎の事だから、凄い貴重な食材だね。
  魚については触れるな」
雪「あ、人魚先輩、魚の妖怪だから」
麻「人魚肉は美味いからよく人間にも狙われるんだよ」
雪「ふぁ~全体的に凄い美味しいよ、ここのお店のご飯!自信持って!
  私が食べるのは多分今日が最初で最後だけど…」
麻「?どうして?」
雪「私、春になったら違う国に行くんだー。
  今まではアジアに居たから、次はヨーロッパ。故郷のスペインにも言ってトマト汁吸いたいよー」
麻「仙人って………」

メ「ちゅ、厨房で…」
こ「早めにお願いします」
メ「厨房でワクチン打つ?普通」
こ「はい、普通じゃなくて良いんです」
メ「相変わらず良く分かんないわよね、貴方…。
  希望通り鳥インフルのワクチン持って来たけど。袖捲って貰える?」
こ「はい。…どうぞ」
メ「ありがと。じゃ、打つわね。
  終わったら約束通り貴方の握っている情報を全て吐いて貰うわ」
こ「そんな大袈裟な言い方しなくても。
  ゼリー作るだけでしょ」
メ「まあそうなんだけどね。
  あの仙人―――雪蘭を私の料理でぶっ倒れさせちゃった事があるから、お詫びね」
こ「…思ったんだけど、料理の味が良いか悪いかって、自分で食べてみて分からない物なの?」
メ「皆とは味覚が違うみたいなのよ私。
  あーあ、どれもこれも博士の変な飯食べさせられまくってたせいだわ。
  あ、博士ってのは私の昔の飼い主ね」
こ「どういう物を食べさせて貰ってたの?」
メ「マナティーのハンバーグとか…アロエばっかり食って育った亀の肉とか」
こ「ふーん…」
メ「私を飼いだす前の事だからよくは知らないんだけど、博士、天涯孤独の身だったみたいなのよ。
  中学生くらいの頃、原因不明の火事で家族全員失った上に顔全体に大火傷を負って…。
  顔中に包帯巻いてウィッグ被ってたのよね」
こ「思ったよりヤバそうなお人」
メ「もっとヤバいと思わせてあげましょうか?
  火傷の治療後、精神病院にいたらしいんだけど、そこから脱走したとかで…。
  今も捜索されてるかもしれないわ。なのに警察に見つかるような事バンバンやって…ホント意味分かんない。
  私が今妖怪化してるのも、博士の実験の賜物なのよ」
こ「申し訳ないけど、一緒に居るだけで結構疲れそうな方ね…」
メ「そうよ。疲れるわ。今は居なくなってて…結構寂しいけどね」
こ「…私も音海達が居なくなったら寂しくなるのかなあ。
  お医者さん、ゼリー何味にするの?」
メ「桃にするわ。あの仙人、桃が好きだから」
こ「仙人らしいわね」

メモ

今回は以上です。

動物がベースになった妖怪は動物形態・人間形態があります。

日記

今日は
朝→超暑い
昼→暖かいで済む暑さ
夕方→肌寒い
夜→普通に寒い
でした。
四月中旬の北東北なんですけどー。どうしてこんな暑さに?

今日の夜は珍しく真面目に授業の復習したり高宮なすのです!見返したり。
あと化物語のアニメも見ました。
原作小説は何週もしていたのですが、アニメはなんやかんや見たことがなかったので。
ちなみに好きなキャラは撫子ちゃんです。まだなでこスネイクまでいってませんが。原作での彼女の活躍はちゃんと読んでます。
囮物語好きです。囮物語読んで撫子嫌いになった、という声をちょいちょい見かけるのですが、自分はむしろもっと好きになりました。
人間が見た目はほぼそのままに人外化する展開サイコ―っ!!!

あと愚物語がアニメ化するらしいですね。楽しみです。
つきひアンドゥ好きなので。