深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

おまけ鳥

本編


ス「誰?」
結「……どこだ?ここ」
ス「ここは賽野子さいのこ村」
結「余計分からん…ここ、イキルスじゃねえのか?」
ス「何?イキルスって?人間、お前どっから来た?」
結「スーパーホーリーってとこから来た」
ス「聞いた事無い」
結「だろうな、ぎゃはは。
  …俺さあ、自殺したんだ、自分の首縄で括ってさ」
ス「だから今霊になってるんだ。この世に未練があるの?」
結「いや何て言うか、死ぬ直前に幽体離脱して、気が付いたらここに居たって感じで…。あの変な紫と黄色の宝石に触ったらいつの間にかここに…。
  …そんでまあ、未練はあるわな」
ス「どういう未練?」
結「姉を置いて来ちまってさ、今のイキルス、マジで人類滅亡しててな」
ス「お姉さんが心配なの?」
結「ゾンビになるくらいなら守護霊にでもなってやろうと思ってたんだけどさあ、…どうやってイキルスに戻れるのかも何も分かんねーよ」
ス「へえ…あ、良い事思い付いた。お姉さんの守護霊になれる方法」
結「俺が?そんなんあんの?マジ?」
ス「そう、君が。まず取り込まれて下さーい」
結「お前にって事か?オイ主語を抜くなよ。解りにくいわ。
  てか取り込むって…出来んのか?」
ス「出来るよ、他の霊を取り込むって、今まで何回もやって来た」
結「つまりお前は、俺と合体してねーちゃんの守護霊になってくれるって言うのか?」
ス「そうだよ。ちゃんと君の意識も結構色濃く残しておいてあげるよ」
結「ねーちゃんがここに来れるのかも分かんねえけどな」
ス「来れなかったらそこまで。計画失敗って事で諦めて。賭けだよ、これは」
結「…分かった。分かったぜ。このままじゃ俺消えて無くなるだけな気もするし、それならお前に保存された方が有難い」
ス「良いんだね?取り込んでも」
結「ああ。その前に訊かせてくれよ」
ス「何?」
結「お前、何で初対面の俺にここまで協力的なんだ」
ス「この前他人に協力するのが大好きな霊を取り込んでしまったから?」
結「お前、動物っぽいけど…霊なんだよな?
  今もこの世にいるって事は…あるのか?未練。お前にも?」
ス「…強いて言うなら、恨みかな。生きてた頃はずっと人間に虐められてた。
  冷たい目と冷たい声。お陰で死んでからは氷が出せるようになった」
結「そうか…。今まで苦労したんだな…。同じ人間として謝るわ。
  ごめんな」
ス「全然関係ない人に謝られても…。これで質問終わり?」
結「うん。終わり。さっそく取り込んでくれ。そんで、ねーちゃんを待つ。
  来ても来なくても…」

彩「じゃ、じゃあここは別の星…」
ス「そうなんじゃない?長旅ご苦労様だったね」
彩「ひええ、なんかコイツやたらと私に懐いてる…」
ス「ちょっと懐かしい最近嗅いだ匂い~」

メモ

以上!!!

長くなったので個別にしました。
最終回と言いつつ…単行本巻末のおまけ4コマのノリで楽しんでね。

日記

最近暑かったり寒かったりします。
朝と夜は寒く、昼は暑いです。今日なんかは南東北は夏日並みの暑さとか聞いたんですけどどうなんですかこれ。

あとそろそろいつも通学用リュックのポケットに突っ込んでる折り畳み傘を買い替えようと思います。
確か中学生の頃から使っててなんかもうボロボロなので…。骨組みが弱くなってる気がします。
スーパーに行けば売ってますかね。