深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

宇宙から

謎の宇宙人N・E&N・R

英「おーい猫ちゃん達ー、ご飯ですよー。って、一匹居ない」
莉「だから、その一匹はうちに居るんだろうが」
英「莉菴ちゃん!どうやってうちに入って来たの!?」
莉「合鍵」
英「あ、そっか。渡してたんだった。
  この前一緒に住んでって言って断られた時」
莉「人が多くて騒がしい環境はうんざりだから、一人になりたいんだ、英莉ちゃん」
英「そうだっけ。でもさ、この閃光院さんに貸して貰ったお屋敷、思ったより広くて完全に持て余してるんだよね」

莉「でも折角のご厚意だからな…。それはそうと最近この町、野良猫が異常に多くねーか?」
英「そうなの?ホラ私、県外の高校に通ってるから」
莉「関係あるかそれ?結構騒ぎになってるみたいだぞ。
  私も普段家に引きこもってるからよく知らないけど」
英「なんだ莉菴ちゃんもよく分かってないんだ。
  野良猫大発生ねえ。なら、”やり時”だね」
莉「何の?」
英「保護猫ボランティア」

みずは散歩道

絵「ふう~ことりさんから頼まれた買い物完了~。
  って音海ちゃんじゃん!こんなトコで何してるの?」

音「金魚釣りしてるんだよ」
絵「金魚…?」
音「おねえちゃん知らないの?ここはたくあんを餌にすると金魚が釣れる冥府に繋がる河なんだよ」
絵「その金魚って、もしかして固有名詞があったりする?」
音「うん。恵堂麻美。金魚っていうか、金魚の人魚」
絵「何してんだあの人。
  そういえば、音海ちゃんって今何年生だっけ?」
音「中3」
絵「て事は受験生かあ。頑張ってね」
音「うん。ってアレ?また猫いる」
絵「最近野良猫が異常発生してるってことりさんも言ってたね」
音「このたくあんで餌付けするか」
絵「猫には多分塩分濃すぎるからやめて。というか餌自体あげちゃダメ!」
音「はいはい…あ、そういえばみなこは?」
絵「みなこなら血の池地獄でクロールして来るって言ってどっか行っちゃった」
音「なるほどまあまあいつもの事だね~」
絵「いつもの事…?
  それはそうと音海ちゃん。お姉ちゃん、今日からカウンセラーになるべく勉強始めたんだ」
音「へえ~え…え!?マジで!?何で!?」
猫「ごろにゃん」

メモ

今回は以上です。

異界記紀には2組の姉妹がいるのです。
絵茉・音海姉妹は長らく離れて暮らしていたのでお互いに愛はあれど執着は無い。同居。
猫屋敷姉妹は双子なのもあって互いに愛も依存心も深め。でも別居。
あと、猫屋敷姉妹は名前の通り大の猫好き。特に和猫は神の様な物だと思っている。
母星での苗字(本名)も、「エコン(インパルス猫)の居る大きな家」という意味らしい。

あと、作中は現在7月。夏休み直前の時期。
次回から野良猫大量発生の原因を探ろうと思います。

日記

最近やっと涼しくなって来た…。もう30℃超えるなよ、絶対だぞ。
猫さんが猫じゃらしに食いつくようになって幸せです。