深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

生還出来た

本編


彩「薬回収成功しました!」
命「ありがとうございます。確かに受け取りました。
  早速これを地球の妖怪向けにしないとですね」
ス「地球の妖怪向けに作り直したらどうなる?」
命「地球の治癒の神様が来てくれる…?
  ハッ…それってつまり、丹心さま!?
  善は急げ、兎にも角にもでやって見ますね!ぐびっ」
ス(口で言うのか…飲む音)
命「!?
  ちょっと待ってくださいコレ!」
彩「ど、どうした!?」
命「じ、人血です、コレ!」
彩「ファッ!?嘘だろ!?そんな筈無い、クスリだろ!?」
命「地球人のとはちょっと違う…多分、イキルスの人の血です!しかも死んだ後の!」
ス「死んだ後…」
彩「おい嘘だろ…死蝋児呼び寄せるクスリってそういう事かよ…ヤクブツじゃなくて死人の血かよ!」
ス「そりゃ血の池地獄の血飲めば死蝋児が満足する訳だ…」
命「…来てくれますかね?シロウジさん」
彩「実体の無い生き物だから、何とかなるとは思う」
命「取り敢えず地そろそろ球の生物用になったと思うので…ちょっとそこの吸血鬼さんに投与するので、後ろ向いてて下さい」
彩「解った。スノドロ」
ス「解ってるって」

命「ぉあ”っ…えいっ。うげっ吐きそ。
  終わりましたよー!改善するかどうか、しばらく見守りましょう」
彩「解りました…」
ス「効果が出なかったらどうする?」
命「その時はその時です、いざとなったら昴さんやめごかさんも巻き込んで一緒に考えましょう」
彩「ごめんな、みこっちゃん…1から10まで全部ワタシのせいなのに…」
命「良いんですよ。彼女―――吸血鬼さんを治せたら…多くの吸血鬼や人間が犠牲になるのを防げるので…私が丹心さまに約束した事を果たす事も出来るんです」
彩「そっか…。確かに言ってたね」
命「それに伊野紙歌町の町医者としての初めての大仕事ですよ!腕が鳴ります!」
ス「命、物理的に腕鳴らさなくて良いんだよ!妖怪パワーで腕ひん曲げたらマジで折れるよ」
彩「まあ、そんな事が起こったら妖怪再生能力で治せばいいよ」
命「最近私、妖怪と人間の身体能力の違いが解り始めてるんです、不老以外の」
彩「慣れるの早いね」
命「彩枦さんやスノドロさんも普通の人間より力強いんですか?」
ス「彩枦は強いよ、死蝋児に色々とタガ外されてるから。大人の男と殴り合い蹴り合いするもんね」
命「凄いです!」
彩「やめてスノドロ、反社の組織と戦った話はするな。負けたし」
命「はんしゃ?」
彩「あ、いや、忘れて。スノドロも強いよ。取り込んだ霊の分だけ力が強い。
  まあつまりは、ワタシら人離れが激しいんだ、元人間な分ね」

メモ

今回は以上です。

スノドロは冷気も強いです。誰が呼んだか濃縮された八寒地獄。
寒い。冷たい。人間が長く一緒に居ると凍傷・壊死のリスクあり。動物霊なのも含めて大変危険!

日記

昨日、深淵小町の総閲覧数が800を突破しました。ありがとうございます。
この調子で1000突破を目指そうと思います。

もうすぐ大学の入学式なので覚悟決めようと思います。