深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

寝込み


本編

音「ただいまー。えっ麻美さん何してんの」
麻「全部私の責任だから…こうやって土下座してるの」
音「それ土下座だったんだ。あ、ことりさーん!ただいまー!」
こ「あ…おかえり音海。麻美の事はあんまり気にしないであげて」
音「そのおにぎりどうしたの?」
こ「絵茉の部屋に持ってく」
音「え!?おねえちゃん体調でも悪いの?」
こ「いや、むしろ良い方なんだけどちょっと…あんたは見ない方が良いかもちょっと!話聞いてないし!」

音「おねえちゃん!何かあったの!?」
絵「あ…音海ちゃん…み、見ないでこれ」
音「その鞄、なんか入ってるの?」
絵「べ、別にセルフ拘束具とかがぎっしり詰まってるとかじゃないんだから!」
音「拘束具って何?これ手錠?本物?
  おねえちゃんもしかして変態の罪で捕まったの?で、犬に変身して逃げおおせたの?」
絵「音海ちゃん」
音「ん?」
絵「今すぐ私の部屋から出て行きなさい。そして私がこれらを片付け終わるまで絶対に入って来ないで。
  あと今見た物、聞いた事は忘れなさい」
音「んー。無理!」
絵「無理じゃない!お姉ちゃんの言う事が聞けないの!?」
音「ど、どうしたの?そんな弟妹をこき使うタイプの姉みたいな事言って…。
  今までそんな事言わなかったじゃん!」
絵「良いから忘れなさい!」
音「えー!?」

音「ことりさん!何かおねえちゃん可笑しいよ!」
こ「昼頃麻美が汗だらだら流しながら、絵茉担いで帰って来てね。
  それで渡されたのがこれ」
音「何コレ!?」
 『診断:自身がドMである事を自覚した。
  身体に拘束跡を覗いて異常なし。ただし精神的にはおかしくなっている可能性が高い。 Mary Hayami』
音「ドMになったの?おねえちゃんは」
麻「うう…絵茉、人魚のそういう店に無理矢理連れていかれて、”開花”させられたらしいの」
こ「そういう事らしいから。
  音海、家族でもこういう深い所にまでは踏み込まない物なんでしょ?人間って」
音「うん…そうだよね…。
  分かった、受け入れるよ。おねえちゃんが半人半犬でドMでも。
  受け入れ…いや受け流す努力をする」

メモ

今回は以上です。

絵茉が人の道を(物理的に)踏み外す姿をお楽しみ下さい。
音海は妹としてただそれを見る事しか出来ないのデス。
こんな事で姉妹の絆が途切れる訳無いから問題ないんだ。

日記

明日受験本番だー!緊張で腹が痛い。
それだけ…。
これ終わったら後は卒業式とその練習以外で出校しなくても良くなるんだ。やったね。

取り敢えず受かる事を祈りましょう。