本編
命「あ!そっか!
人間にも被害が出る可能性があるのか!
そういえば吸血鬼ってそういう妖怪でした」
彩「そう、本能的に奴らは人血を求める…ゾンビが人の血肉を求めるようにね」
命「凄いヤバイですよ!感染した吸血鬼はこの人以外にいるんですか?」
ス「あと一人いる。一人で済んだらしい。
よく分からんけど例の医者の奥さんらしいよ」
命「へえーっ…じゃあ善は急げですね!早速私、このウィルスの抗体作りますよ」
ス「どうするの?」
命「簡単です、私がウィルス摂取すると体内で自動で抗体が出来ます、速いです」
ス「お、おう。じゃあ頼んだ」
彩「ちょっと待って、それやっても多分無駄だわ。
多分ソイツも奥さんも、感染してから結構な時間経ってるでしょ。
そのうちのゾンビウィルスはねえ、感染する前から症状出た直後じゃないと抗体摂取しても効果出ないんだよ。
ワタシもそうだった」
命「じゃ、じゃあ彩枦さんはどうやってそのどう見ても全然腐ってない状態になったんですか?」
彩「ワタシには、スノドロ以外にも取り憑いてる奴がいる。
それが『死蝋児』、死に執着する、惑星イキルスの妖怪。
ワタシは死蝋児を呼び寄せるクスリを使って辛うじてこうなったんだよ」
ス「と、言う事は…」
彩「今からイキルスに戻ってその薬取って来るから!みこっちゃん、大変申し訳ないけど待っててくれる!?
お願いします!」
命「解りました!出来るだけ早くお願いします!
…あ、彩枦さんの魂にくっ付いてたのそれか!!!」
(痛みを全然感じない凄い再生力のある体…)
▲
彩「雰囲気出てるなー我が故郷」
ス「あれー何かこの景色ちょっと見覚えある。
それはそうと故郷を懐かしむのも良いけど今は緊急事態だから、さっさとクスリ回収だよ。
どこにあるか覚えてる?」
彩「覚えてるよ、あのデカい病院の割と上の階の角の部屋」
ス「具体的なんだかガバガバなんだか分からない…」
彩「アメトリン使えば一発なんだわ」
ス「ああ、今気づいたんだけどさ、彩枦」
彩「ん?」
ス「野生動物の数ヤバくない?人間居なくなってるとは言え」
彩「人間が居なくなった星=動物の天国だって我が友英莉ちゃんが言ってた」
ス「動物好きなんだね英莉って」
彩「大分猫に偏ってる気がするが…」
ス「てか彩枦、死蝋児って何する妖怪なの」
彩「”死”に執着する妖怪だよ。
その為にはまずこの星の宗教文化から説明する必要があるんだけども」
ス「宗教あるんだ」
彩「別に地球だけの珍しい文化ってワケじゃないよ?多分どこの星にもある。
この星ではね、大昔からマゴットセラピーが盛んだったんだよ」
ス「うげえっ」
彩「露骨な嫌悪感を示すな。いや凄いんだよマゴットセラピーは。療虫達が壊死した部分だけを綺麗に食べてくれるし、彼らが皮膚に与える刺激で皮膚の再生が促進される、おまけに寄生とかされる心配も無し。
メリットしかないから、昔からイキルス人は療虫の虜」
ス「…羽化したらどうするの?」
彩「繁殖用以外叩き潰す」
ス「無慈悲!」
彩「まあワタシは壊疽が出来る程の怪我なんて負った事ないから、マゴットセラピーを受けた事は実は無いんだけど…。
それでね、イキルス人は療虫を神様として祀り始めた。その成れの果てが死蝋児」
ス「どういう事なの。神が妖怪に零落するっていう地球でもよくあるパターンなの?」
彩「大体そう。あのさ、アイツら壊疽だけじゃ足りないんだってさ。
死蝋児はさ、死体そのものでやっとお腹いっぱいになるようになったんだ」
メモ
今回は以上ッ
彩枦(とか猫屋敷姉妹)は、自分の母星語を地球語に言い換えるのに苦労してそうですね。
死蝋児って名前、頑張って考えたんでしょう。またの名をホワイトデスワーム(WDW)。
彩枦が勝手にルリム・シャイコースと同一視したばっかりに凶悪さが増しています。
どんな奴なのか地球の奴らにはよく分からない虫神、彩枦は人間と共生関係を築くと主張する。
日記
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うにくん可愛い!可愛いすぎですよー!
maxwell the cat似と言う事で海外人気も高いようです。可愛い。
うちのサビ猫さんも可愛いけどねっ!
やっぱりぱっちりお目目の短毛猫は最高です。
今日久々の出校日でした。そういう日に限って吹雪いてる始末。
体育館が想像を絶する寒さでした。広いので暖房がほぼ仕事してない…。
これが卒業式まで続くのか―。辛いというかめんどい。