深淵小町

「しんえんこまち」と読みます。主に創作。

地獄デビュー

本編

彩「あーっやっちまったなー」
ス「まさか個別契約とはねー」
彩「ゾンビってやっぱ妖怪として特殊なのー?」
ス「人間状態と地続きになってる存在だから妖怪に分類出来るかどうかも怪しいんだって、昴言ってたじゃん」
彩「昴ちゃんと言えばさー、ワタシらに契約させて来た奴の苗字の葬頭河って何だろ、と思って聞いてみたら、三途の川の別名らしいじゃん」
ス「そうなの?怖っ。
  死霊と死体の畜生コンビにゃ縁起が良いのか悪いのか…」
彩「それはそうと」
ス「何?」
彩「ワタシの死蝋児が腹減ったらどうすれば良いんだ」
ス「対処法はあるよ。葬頭河さんにちゃんと訊いて来た。
  訊かなきゃ答えないつもりだったのかもしれない」
彩「マジで?ありがとー。どうするの?」
ス「地獄の血の池地獄を紹介されたよ。
  あそこは亡者の血が大量に溜まってるから、飲みたい放題だってさ」
彩「すげー!ワタシら死んでるから地獄に入っても怒られ無さそうだし、アメトリンあれば余裕で行ける!
  よーし早速行くぞ!新生活基盤を整えるぞい!」


ここでサブリミナルめごか(神様時代)
彩「葬頭河さん、というか葬頭河姉妹か。は、姉が妖怪図鑑作ってて、妹が妖怪を電車でみずは町に送り届けてる、んだよね。
  いやあ、何故に伊野紙歌町在住のワタシらがこんな事に」
ス「ゾンビは脳味噌腐って人間も妖怪も見境なく襲いまくる迷惑な存在らしいし…。
  契約で行動制限しないと危ないのかもね」
彩「あー、確かにワタシ、人間だった頃に比べて複雑な事が解らなくなってきたかもしれない」
ス「確かに危なっかしい」
彩「でさ、ここが血の池地獄で合ってる?」
ス「地獄見た事ないから知らないけど、合ってるんじゃない?
  ほらこの池すっごい鉄臭いし赤黒いよ。
  しかもほら、下は苦しむ亡者とせっせと働く獄卒が観測出来るー」
彩「獄卒さん大変そ…。ま、バレないうちにこのマイペットボトルに汲んで帰るか」
ス「帰る前にちょっと八寒地獄に寄って行こうよ、凄い寒い良い所だよ」
彩「へー!良いじゃん!イイーキルスって感じ?」
ス「何それ」
彩「クトゥルフ神話の旧支配者・ルリム・シャイコースのおわす氷山要塞らしいよ」
ス「クトゥルフて。あっホラ彩枦、数珠ぶつけるよ、気を付けて」
彩「ホントだ!ごめん」
ス「依代壊れたら、新しいの手に入るまで彩枦とのリンク切れるからね!」
彩「リンクって言うか憑依だけどな。死蝋児との二重憑依」
ス「別にその気になれば彩枦以外にも憑ける。
  あと、もし壊れちゃって二代目買うなら、今のと同じターコイズにしてよね」

メモ

今回は以上です。
彩枦は契約を破ったらしばらくの間地球を追放されます。
当然スノドロも巻き添え

・時系列
アメトリンでイキルスから地球に来る→着地地点の村に泊めてもらう→スノドロと会う→彩枦変異→二人で色々あった後海外移住、喧嘩して別居したりしつつヴァンパイアハンター業で稼ぐ→吸血鬼から恨まれ過ぎて廃業→日本に帰る→祈莉と遭遇、戦いを挑み返り討ち→祈莉の紹介で伊野紙歌町へ→ゾンビなので葬頭河さんと契約→地獄へ

解りづらっ!

彩「何かワタシ完全に侵略的外来種扱い受けてんなー」
ス「事実じゃん」

日記

いやあああああああ好きな絵師さんがpixivの作品全部非公開(多分)にした!
しばらくしたらまた全体公開にしてくれますよね?ね?
泣いてやるうっ